新築住宅であっても基本的にはホームインスペクション(住宅診断)は必要ですし、できればやっておいた方がよいです。その明確な理由をあげていきます。
不動産業者が言うように、確かに不動産業者や建築業者側の方で第三者機関を入れていますが、その機関による検査は超簡易的です。もし、あなたがその検査に立ち会ったとすれば、あまりにシンプルな検査内容に驚くことでしょう。
たとえば、ホームインスペクション大分が建築途中の住宅検査を行う場合、建物の規模等にもよりますが、検査の所要時間は1回あたり2時間程度です。これくらいの時間をかけないときちんと確認することができないため、自然と時間がかかるわけです。
これに対して不動産業者等が入れている検査の所要時間は10~20分程度です。ほとんど確認する気がないのかと思うくらいに短時間ですね。そもそも、細部に至って施工不具合の有無をチェックしようとしておらず、法基準や瑕疵保険の基準等に適合しているかどうかを部分的に確認するだけなので、検査の目的も違っています。
ですから、不動産業者等が検査を入れているから大丈夫だとする説明は事実ではないのです。
10年保証については先に説明したとおりですが、この保証(瑕疵担保責任)の範囲は、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分に限定されているという問題があります。簡単にいえば、基礎や壁・柱など構造上大事な箇所の瑕疵と雨漏りだけが保証になっているということであり、これら以外は対象外だということです。
住宅の欠陥問題はこれらの対象外の箇所にも多いですから、これだけでは不十分なのです。
そして、何らかの瑕疵の可能性がある事象が見つかったとき、構造耐力上主要な部分の瑕疵であるかどうか、不動産業者等と買主の間でもめます。このトラブルの解決には時間もコストがかかることが多く、精神的な負担となってしまいます。
ホームインスペクション大分から
瑕疵保険はもしものときのために、あった方がよい大事なものです。しかし、この保険の対象となりうるかどうかで保険会社と交渉等をするのは大変面倒です。見つかった事象にもよりますが、なかなか保険の対象と認めてもらえずに泣き寝入りするはめになっていることもあります。
また、10年保証の問題と同じでそもそも保険の対象外の施工不具合が多いですから、保証や保険だけではカバーできないのです。
つまり、10年保証や瑕疵保険があるのはプラス材料ですが、これらでは防げないことが多いので、できる限り問題が起こる可能性が抑えておくことこそが大事なのです。それが、買主が入れるホームインスペクション(住宅診断)というわけです。
「ちゃんと住み続けられるの?」「傷んでいる部分があるんじゃないの?」中古の家を買う時は、いろいろ不安なことがありますよね。ホームインスペクションで、家の状態をしっかりと知ってから購入を検討しましょう!
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